生贄投票
涼花はすぐに電話をかける。


相手は菊川晃司だった。


『何だよ?』


「あのさぁ、タマオと美奈都がかなり危ないことになってんだよ」


『はぁ? だから何だ?』


「助けてやってくれないか」


『は? 何で裏切り者を助けなきゃならねぇんだよ』


「裏切ってなんかねぇよ! 分かってんだろ本当は!」


『何だと』


「本当に伊藤が犯人なんだよ。それで今からアイツらは、伊藤に指定された場所に乗り込んでいくんだ。絶対ヤバいよ。頼むよ助けてやってくれよ」


涼花の目から涙がこぼれていた。
< 577 / 827 >

この作品をシェア

pagetop