生贄投票
1分……2分……薄暗い部屋の中で、時間が過ぎていく。


突然ドアが開き、リビングの照明の明かりが入ってきたので、修太は一瞬目が眩んだ。


「タマ!」


晃司の声。


「ぅううう~~~ぅううう~~~」


修太は必死で晃司に対して、危険を伝えようとした。


「大丈夫か!」


晃司が修太を抱え起こそうとする。次の瞬間……。



「うわぁああああ」


晃司の後ろにいた俊明が悲鳴を上げて倒れる。


その顔目がけて、伊藤がスプレーを吹きかけていた。
< 597 / 827 >

この作品をシェア

pagetop