生贄投票
「うわぁ目が、目がぁああ」


俊明が顔を押さえる。


伊藤はすぐに晃司目がけて、スプレーを吹きかけた。


「うわぁあ」


晃司はとっさに顔を背ける。


伊藤はすかさずスタンガンを取り出し、晃司の首筋に押し当ててスイッチを入れた。


晃司の身体がビクッと跳ねる。


伊藤はすかさず、今度は俊明にスタンガンを押し当てた。


「侵入者2名確保」


伊藤はニヤニヤしながら、俊明と晃司を続けざまにロープで縛りあげる。


「さてと……後は、外で待ってるネズミを、呼び寄せるとするか」


伊藤は修太に向かって、ニヤリと微笑んだ。
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