生贄投票
「まぁ、簡単に言うとそういうこと。複数の人間で手を組んで投票を操作すれば、バラバラで投票するより有利……っていうか、そうしないとそのグループに参加してない人は、順番に生贄に選ばれると思うの。だから私たちもグループを作って投票を統一しないと、先に殺されちゃうと思うの」


「なるほどな。だから元1Bのメンバーと、ショーヤと付き合ってる森川を誘ったってわけか、でも、ここにいるのは9人だろ。生き残ってるクラスメイトは23人……。ってことは、過半数を押さえるなら後3人仲間に入れないと」


ここまで黙って聞いていた山岡俊明が口をはさむ。


「でもさぁ」


「何。涼花?」


「いくらグループを作ったとしても、最終的にこの9人が残ったら、そこから先はまた票の押し付け合いだろ」


「それはそうだけど……」


「美姫たちもそれは分かってるはずだよなぁ……それでも、それを承知でグループを作ったってことかなぁ?」


「たぶん……」


晃司に投票した者たちも、そこまでは考えていないのかもしれない。


「もしかしたら……」


ここまで黙っていた工藤勇作が口を開いた。
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