生贄投票
「13回かぁ……。もし三学期になっても投票が続いて、それが四月で終わるっていうパターンだったら、10人は生き残れるっていう計算だけどな」


勇作がつぶやく。


「とりあえず三学期になって投票が終われば一番良いけど、続いていくようなら、私たちにとって最後の希望は、四月になって三年生になったら終わるっていうことだよね」


彩奈が口を開いた。


「うん。それでダメなら……」


怜が口ごもる。


「最後の一人までってことだな」


勇作が大きく息を吐いた。


「でも、それだと美奈都が残るってことだよね?」


彩奈が美奈都を見る。


「それは……」


美奈都は何も言い返せなかった。
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