スクール・キラー お嬢様の秘密
「次の授業、私保健室行くから。
ノートを貸してくれないかしら?」
「…良いよぉ」
「ありがとう、助かるわ」
「一緒に行かなくて大丈夫ぅ?」
「平気よ」
妙子はそのまま、教室を出て行く。
サボりだなって、すぐにわかった。
保健室へ行く人は、サボりか体調が悪い人かの2つだ。
どう見ても元気そうだから、サボりだとわかった。
妙子はよく、他の人からノートを借りることが多い。
だからそう簡単にサボるような人ではない。
…じゃあ、何で?
リサはチラッと、男子と話している真宮美弦を見た。
そういえば、いつもアイツと一緒にいる久我未美子の姿がない。
机の中に、仔猫の死骸があったって、朝のホームルームで担任が言っていたけど。
もしかしてそのせいで、久我未美子はいない?
…現在久我未美子がいる場所はどこ?
「……保健室」
リサが呟いた言葉は、教室の騒がしさに掻き消された。