愛の音〜ainone〜
一ヶ月程前
夏の始まりを感じた休日だった。


「由奈(ゆな)…?」

隼人(はやと)の問いかけに
眠たい目をこすりながら
わたしは目を覚ました。


隼人とは2年前から付き合っている。
お互い社会人で
休みが合う時はいつも前日から
隼人のアパートに泊まるのが
決まった過ごし方。


まだ寝ぼけているわたしに
「おはよう」と囁く隼人の声を
聞きながら二度寝しようと目を閉じた。

「由奈!起きろ!
今日は久しぶりに外出デートしたいって、由奈が言ったんだろぉ?」

「あっ!そうだった!♡」

ベッドから飛び起き
張り切って準備を進める。
< 2 / 13 >

この作品をシェア

pagetop