愛の音〜ainone〜
「そんなくだらないこと
言ってるうちにもう着くぞ!」
「全然くだらなくない!!」
少し荒々しく車を降りて
歩き出す。
「ほら!」
そう差し出された
隼人の大きな手。
さっきまでの疑いも不安も
一瞬で吹っ飛ぶくらいの優しさを
強く握りしめた。
新作のバックや靴
服やアクセサリーを見て回る。
「似合う?似合わない?
こっちの色は?」
ベタなやり取りでココロが癒されていく。
最初の頃みたいにドキドキで
キュンとする♡
みたいな感覚は流石にないけど。
慣れた心地よさが二人を包む。