マフラー
これは、由美の好きな人を聞きだす、
二度とない、最高のチャンス☆

「じゃ~お互い、好きな人言いあわん?」

由美は私の提案に、めっさ悩んだあげく、
「いいよ!! でも2人だけの秘密ね♪」
って、マックの“スマイル0円”じゃ買えないぐらいの
とびっきりの笑顔でそう言って

その後に、
私の耳元で『直哉』っと言った。

直哉は、同じクラスでもあり、四天王の1人でもあった。
四天王とは、私達が勝手に決めた呼び方で、
簡単に言えば、〈6年3組のモテ男4人〉ってゆう意味。

「瑠未の好きな人は?」
由美は、期待をして私に聞いた。
私は、由美の真似をして彼女の耳元で
『修一』と囁いた。
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