あなたの優しさが…2
その部屋を俺は開けた
部屋の端に耳を塞いで
座り込んでいる美咲がいた
まさか……
美咲に聞かれていたなんて……
『美咲』
俺が呼ぶと美咲はゆっくり俺を見た
美咲は泣いている
「ごめ……ごめんなさい」
『美咲…』
「……ごめんなさい」
俺の横を美咲は走り去って行く
俺の横を通しすぎた美咲に
俺は止める事も出来なかった
なんの謝罪だ?
お袋が美咲を追いかけて行ったのがわかった
俺は……
『若っ!』
大東の声で俺はハッとした