あなたの優しさが…2

「中学卒業してから、住み込みで旅館で働いてた。けど18歳になって、お母さんが迎えに来たの。一緒に暮らそうって」

「お母さんと暮らして優しかったのは1週間だけ。それからはお母さんが連れてくる男の人の相手をさせられた」


「一日中……何人も……」


「何年かして、私は風俗に連れてこられた。働いた半分以上はお母さんに渡した……私には自由も感情も無かった」


話を聞いている
お父さんの頬には涙が使っている


「けど……そんな生活から救ってくれたのが雅樹。私に自由を……感情を取り戻してくれた。こうやって生きてられるのも……雅樹のおかげ」
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