あなたの優しさが…2
『みさ…き……』
お父さんも驚いている
私を知らないお嬢さんと言った……
私はお父さんにとって必要なかった
前回の事が蘇り
私の身体は震えだす
『美咲…元気にしてたか?』
お父さんが一歩前に出る
「……っ、いやっ」
何も聞きたくない……
何も見たくない……
私は両手で耳を塞いだ
『大丈夫だ…俺がいる』
隣の雅樹が私の頬に手を当て
私の顔を上に向かせ、私を見る
「……っ。まさ…き」