あ い の う た <実話>
『はぁああ?涼介さんの家に泊まったぁあ!?』

周りの人たちが皆こちらを見るくらいの大きな声で麻美は聞き返した。



【報告】することが予想外に多くなってしまったため、あたしはその日の放課後、麻美を駅前のマックに呼び出していた。



『ちょっと待って!』
麻美はそう言って勢いよくシェイクを吸飲した。




『……で?』



『で?って聞かれても……』




『全然話読めない!最初から話して?全部!ぜーんぶ!』




それからあたしは
涼介さんと話したこと、
家に行った経緯…
思い出せる限りのことをすべて麻美に話した。






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