あ い の う た <実話>

き ょ ぜ つ

期待を打ち砕かれたあたしはすぐに学校へ行きたくなった。




朝になると身体が学校を拒否する。



頭痛、腹痛、吐き気…



学校には行きたくない
学校には行きたくない
学校には行きたくない




頭の中はそれでいっぱい。




あたしは家がそう遠くなかったこともあり、毎朝自転車で学校まで通っていた。




家から学校までの、その20分間。
泣きながら、ひたすら自転車を漕いでた。





こんなはずじゃなかったのに…




誰のせいでもない。
自分のせい。
それはわかってる。




…だけど………



この時は本当に余裕がなくて、生きてることさえ辛いと感じた。





大袈裟だけど、
それがすべてみたく思えたから。




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