あ い の う た <実話>

や さ し い て

『ゆなぁあー!!!!』



『…なに?』




『ねーこの歌…なんてタイトルだっけ?』




尚が鼻歌をうたう。



それをきいてあたしは



『あ、夜空?』



『それだ!夜空!さすがゆな♪』




尚が男友達との会話の途中でこおゆう質問をとばしてくる。


よくある出来事だった。




『おまえら本当仲良いよなあ〜付き合ってンの!?』




付き合ってない!



あたしが否定しようとした瞬間…。



『そ!付き合ってんの!毎日手ぇつないで帰ってんの♪』




尚があたしの手を握り、
男友達に見せつけた。




…え?





『まぢで!?』

予期せぬ答えに男友達も驚く。




『違う!んなわけないから!!』



あたしは尚の手を振り払った。



『まじかと思ったわー!笑』




『まじだもーん。今日からするもーん。』




尚は少しスネてる。



『尚きもい!笑』





冗談でごまかすの
…大変だった。




あたしは確実に尚を意識し始めていた。






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