あ い の う た <実話>
【本村麻美】とは小学校の頃からの仲で1番仲が良い、いわゆる【親友】というやつだ。


でも二人の仲を【親友】という言葉でくくるのはなんか気恥ずかしいかんじ。


あたしたちはお互いを【相方】と表現する。



『え?ライブ??誰の?…え?てかライブ!!???』
あたしは言葉通り唐突の誘いに驚いた。



『高野さんって前話したことあるじゃん?ほらバイト先の先輩の。あの人バンドやってるらしくてさー行くって言っちゃったんだよね、笑 ゆなも行くよね?? つーか強制だから!』


麻美はいつも強引だ。
あたしはいつも麻美に押し切られてしまう。



そして今回も…


『まあ…いいけど…』


『よし!じゃ土曜ね!詳しくはまた連絡する!』



強引な麻美。
優柔不断なあたし。


すごく合ってる。



おまけに価値観も合ってる。


偶然同じマンガにはまったり、
同じアイドルにはまったり、
そんなことがよくある。




あたしには麻美がいないとだめだな、笑


なんてたまに思う。


あたしがそんなことを考えてるなんて知ったら、きっと麻美は『気持ち悪い!』と笑い飛ばすだろう。





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