憑依依存。
片手で顔を半分覆い、ニタニタと笑みを浮かべるその"少年"。


彼の顔は、少女の顔をそのままコピーしたかのように、少女と瓜二つだった。




『可愛い僕の薺。


在りもしない夢をずっと見続け、その夢だけに縋って生きたーーー



愚かで滑稽な……僕の花。



君が腐り朽ちて行くのを見るのは、本当に楽しかったよ?』




"少年"は、そっと、硝子匣に口づけをする。



まるで、それが合図だったかのようにーーー






『……でもね、安心して?


君の"夢"はーーー





まだまだ……終わらないよ』











ーーー硝子が、弾け飛んだ。
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