未知の世界2
それから私は毎日早起きして、二人分の朝ごはんを作る。
洗濯物を干して、先生より先に家を出る。
朝と夕方の補修を受けて、帰るのは夜の7時前。
そこから先生が帰るまでにご飯を作って、お風呂を沸かし、、、
最初は大変だったけど、そのうち慣れてきた。
そんなある日の夜。
先生が入浴中に私を呼んだ。
えっ?
お風呂に?呼ばれた?
何かされるんじゃないのかと恐る恐る行くと、
浴室から、着替えを部屋に忘れたから、取りにいってきて欲しいと頼まれた。
なぁんだ、そんなことか。
胸をなでおろしたけど、少し何かを期待していた私。
何考えてんのっ!
恥ずかしくなる。
先生の部屋には何度も洗濯物を置きに、入ったことがあった。
部屋を開けると、いつも通り、本棚にはビッシリと医療関係の本が並ぶ。
これ、全部読んだのかな?
と、書斎の上に
「体のひみつ」
と書かれ、ボロボロになった小学生向けの本を見つけた。
おもむろに手に取り、ページを開くと、漫画になっていた。
『どうして人はあくびが出るのか?』
『脳内の酸素が減るとき。例えば、眠くなって呼吸が浅くなるときに、酸素を取り入れようとして、無意識のうちにあくびが出る。』
へ~。面白いじゃん。
『どうしておならが出るのか?』
「ぷっ!面白い!」
独り言を言いながら、私はすっかりその本にはまっていた。
その隣に置かれた
「人体の秘密」
と書かれ、難しいそうな本を開くと、人体模型の写真が載っていて、内蔵の名前や血管の名前が細かく書かれていた。
私はそれを見ながら、漫画にはまっていた。
「おいっ!服は?」
はっ!
と顔を上げると、そこにはタオル一枚を腰に巻いた先生が、仁王立ちで立っていた。
先生の体は筋肉質で、鍛えられていることがよくわかる。
腹筋は割れていて、肌の色は程よく黒い。
見れば見るほど興奮してしまいそうになる。
冷静になろうと、気持ちを抑えながら、
「ごめんなさい。」
と言って、服を持って先生のいる扉に急ぐ。
次の瞬間、
ドンっ!
「いたっ」
と、先生の少し手前でつまづき、先生の鍛えられた腹筋に直撃してしまった。
うわっ、恥ずかしっ!
と顔が赤くなるのがよくわかる。
先生に全体重をかけ、支えられた状態になり、そのまま動けずにいる。
やばい、どかなきゃ。
恥ずかしい!ドキドキが止まらない。
顔が熱くなるのがよくわかった。
「おいっ!大丈夫か?」
と声をかけられてるけど、大丈夫なはずがない。
男性の体が怖いと思ってたいたのに、今はその状態に安心感を覚える自分がいる。
先生がしゃがみ込むように私の顔を見つめる。
そんな目で見ないでよ。どんどん顔が赤くなるじゃん。
すると、先生に両手で頬を触られる。
首筋がビクッとする。
なんだろう、このゾクゾク感。
「なぁ、熱ないか?」
へっ?さっきから顔が熱いけど。
と思っていると、先生の額が、私の額に重なる。
ひぇ~、やめてよ。目のやり場に困るよ。
「うん、熱い!」
と言うと、私を抱えはじめた。
先生の筋肉質の腕にまたゾクゾクしてる。
近いよ近いよー!
と思っていると、先生のベッドに寝かされた。