青蒼の夜半に、闇色の鳥を
第一章 … 死せる王の間
・1・
吸い込まれそうに高く半円を描く天井。
高みに据えられた窓には青蒼の色硝子がはめ込まれ。
壁には一面、同じ色調の薄い陶器が飾られる。
王宮の最奥、半分が地下に埋もれた『王のための聖堂』。
朝夕の礼拝に開かれているのは、真上に位置する『祈りのための聖堂』。
だが、今日は違う。
十数年、かたく戒められた鍵を開き。
吹き抜けぬ風を入れ、おためごかしに清められた聖域。
そこはまさしく、王のためだけに存在する場だった。
正しくは――『死せる王の眠りのための聖堂』。
高みに据えられた窓には青蒼の色硝子がはめ込まれ。
壁には一面、同じ色調の薄い陶器が飾られる。
王宮の最奥、半分が地下に埋もれた『王のための聖堂』。
朝夕の礼拝に開かれているのは、真上に位置する『祈りのための聖堂』。
だが、今日は違う。
十数年、かたく戒められた鍵を開き。
吹き抜けぬ風を入れ、おためごかしに清められた聖域。
そこはまさしく、王のためだけに存在する場だった。
正しくは――『死せる王の眠りのための聖堂』。
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