青蒼の夜半に、闇色の鳥を
「……首の皮が冷えるな」

「あんたが、殺したの?」


 ウルジャスの軽口を黙殺し、彼女は刃を押し付ける。

 鋭さのない刃は、肌を切り裂かない。

 だが、殺気だけはまっすぐに伝えてくる。

 流石に、無理矢理薄笑いのかたちに歪めた顔が、引きつった。


「あんたが、あのひとを、殺したの?」


 少女が、憤りを押し潰すように繰り返す。
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