私と遊び人と。
「と、とりあえず愛子先輩もどっかいっちゃったし、中入ろうか。」

「そだね。」

「あ、じゃあとりあえず急いで先生呼んでくるね!」

「ありがとう飛鳥。」

そして私と香純はソファーに座った。

「ここのソファーはいつ座ってもふかふかだねー。」

「うん、そうだよね。最初座ったときは、深すぎてびっくりしたもん。」

そんなことを香純と雑談してると、先生が来た。
ここの学校の保健室の先生は私の叔父さんで、たまに小さい頃のようにすりすりされるが、その時のひげが痛い。

「大丈夫かとおるうううううう!!!!?」

「うわあああああああああ?!!!!」

すると、急に飛びついてこられたから、ついお腹を蹴ってしまった。
ごめんなさい、叔父さん…。

「翔先生大丈夫ですか?」

飛鳥は回る椅子でクルクル遊んで、香純は特に驚いた様子もなく足を組んで興味なさげにいた。

叔父さん、もしかして嫌われてるの?

「大丈夫そうで、よかったよ透…。」

震えながら立ってるなぁ…。
産まれたての子鹿見たい。

「叔父さんごめんなさい…大丈夫?」

「透が大丈夫なら、叔父さんは大丈夫さ…!
それでどうしたんだ?中西さんによく事情を聞けなかったけど…。」

「あぁ、サッカーボールがおもいっきり当たって…。」

「なに?!大丈夫か?!」

「大丈夫じゃないから来てんでしょ。」

香純、冷たいね…。

「とりあえずそこの回る椅子座って。中西さん別の椅子座って。」

「ラジャ!」

「……あー…。総合病院行け。」

「え?!なんで?!」

「病院行った方がいいわこれは。下手に治療するより。
とりあえず今日は家に帰って、明日親に連れてってもらえ。」

「えぇ…授業は?」

「午後からくれば?」

「うぅ……。」

病院やだなぁ…。
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