蜉 蝣





食べ終わると、しばらくして佳香はトイレへと席を絶った。





その時、

僕は何故か不思議な感覚に囚われた。







彼女が

天使のように見えた。



なんとなく

白い羽が生えているかのように……










『ん…?』




彼女が席を絶ったあと、

椅子の下に一枚の紙切れが落ちているのに気付いた。





『なんだこれ……』







真っ赤な色をした奇妙な紙切れ

そこには こう記されていた








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