【完】R・U・I〜キミに、ひと雫を〜
燭は、里佳子じゃないにしてもここのところ学年の女子を虜にし始めている。
修学旅行でルイに前髪を結われて顔が露になって以来、燭人気は右肩上がり。
成やルイと共に行動することが多くなっただけでも注目される要因になっているというのに、更に元々、彼の持つ同級生らしからぬ大人びた雰囲気が女子達の人気に火をつけるきっかけになっている。
更に、これまで伸び切っていた黒髪をこの祭に合わせて短髪にしたことで、端整な顔立ちを隠すものが眼鏡のみになったのも理由として挙げられるだろう。
「このままじゃ、燭は彼女でも出来てしまうかもしれませんね」
「……るせ!ンなの、アイツの勝手だろ。ってか、笑里地味に意地悪だよな」
そして、そんな燭をずっと好きなくせに、未だに100パーセント仲直り出来ていない里佳子。
状況を踏まえて里佳子の背中を見つめていると、隣のルイも同じように里佳子の背中に視線を送っている気配を感じた。
修学旅行でルイに前髪を結われて顔が露になって以来、燭人気は右肩上がり。
成やルイと共に行動することが多くなっただけでも注目される要因になっているというのに、更に元々、彼の持つ同級生らしからぬ大人びた雰囲気が女子達の人気に火をつけるきっかけになっている。
更に、これまで伸び切っていた黒髪をこの祭に合わせて短髪にしたことで、端整な顔立ちを隠すものが眼鏡のみになったのも理由として挙げられるだろう。
「このままじゃ、燭は彼女でも出来てしまうかもしれませんね」
「……るせ!ンなの、アイツの勝手だろ。ってか、笑里地味に意地悪だよな」
そして、そんな燭をずっと好きなくせに、未だに100パーセント仲直り出来ていない里佳子。
状況を踏まえて里佳子の背中を見つめていると、隣のルイも同じように里佳子の背中に視線を送っている気配を感じた。