
- 作品番号
- 1226481
- 最終更新
- 2021/09/11
- 総文字数
- 191,580
- ページ数
- 369ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 36,578
- いいね数
- 0
- ランクイン履歴
-
青春・友情34位(2025/02/14)
そんな私の目の前に現れたのは、高性能ヒューマノイドロボットの『ルイ』だった。
ロボットのくせに温かくて
ロボットのくせに柔らかくて
ロボットのくせに私の感情をぐいぐい揺する。
「ありがとう。キミはボクの全てだったよ」
ねぇルイ、君の涙は本物ですか?
この作品のレビュー
人間そっくりの高性能ヒューマノイド、ルイ。 ある目的のために彼を誕生させたのは、エミリの父だった。 感情を忘れ去ったエミリとは裏腹に、ロボットのはずのルイはよく笑うし、少し泣き虫で、嫉妬することも戸惑うこともあって、たまに「良い性格」になる。 いつでも直球のリカコ、物静かな隠れイケメンのアカリ、神様みたいな笑顔のナル、そしてエミリとルイ。 アンバランスに見える5人は、いつしか、かけがえのない仲間となり、支え合って、それぞれが抱える心の闇に向き合っていく。 ルイが獲得した心や命、体を持つ前から抱き続けていた愛と使命。 ルイが流す涙の意味を本当に理解したとき、エミリは、消せない過去を背負いながらも前に進んでいける。 心と命、愛の形を問い掛ける物語です。
人間そっくりの高性能ヒューマノイド、ルイ。
ある目的のために彼を誕生させたのは、エミリの父だった。
感情を忘れ去ったエミリとは裏腹に、ロボットのはずのルイはよく笑うし、少し泣き虫で、嫉妬することも戸惑うこともあって、たまに「良い性格」になる。
いつでも直球のリカコ、物静かな隠れイケメンのアカリ、神様みたいな笑顔のナル、そしてエミリとルイ。
アンバランスに見える5人は、いつしか、かけがえのない仲間となり、支え合って、それぞれが抱える心の闇に向き合っていく。
ルイが獲得した心や命、体を持つ前から抱き続けていた愛と使命。
ルイが流す涙の意味を本当に理解したとき、エミリは、消せない過去を背負いながらも前に進んでいける。
心と命、愛の形を問い掛ける物語です。
感情を捨て、自ら孤独を選んだ笑里の前に現れたのは、ヒューマノイドロボットのルイ。
研究者の父が造ったルイは笑里と一緒に学校生活を送る中で人間のように感情を持ち、また笑里もルイと一緒に生活をしていく中で変化が生まれていきます。
友情や愛情、そして家族。辛い過去や現実を抱えながら、一歩一歩進んでいく。
その中でも泣けない笑里の代わりにルイが涙を流すシーンが印象的です。その涙は、きっと本当に綺麗なんだろうなと思います。
そして、ルイとの学校生活をリアルに感じながら、次々と真実が明らかになっていくストーリーにも引き込まれます。
かけがえのない友達の里佳子、燭、成が抱えるもの。笑里が見る夢と過去の罪。ルイが造られた目的は?その目的が達成されたらルイは…?
ルイのロボットならではの発言や、仲間とのやり取りに時には笑ったり癒されたりしながら、最後まで夢中になって読み進めました。皆様も是非ご一読を!
この物語をとても現実味のあるものに感じたのは、ある意味小さな社会の縮図を表したかのようなスクールカーストの存在だと思う。 クラスの頂点に立つ人、感情を自ら捨てて傍観に徹する人、あえて目立ないように下の方で生きる人。 交わるはずのなかった四人の関係が、ロボットという異質な存在が加わることによって変わっていく-。 感情がなければ傷つくことも、傷つけることもない。 だけど......。 心があるから、誰かを大切に思うことができる、唯一になれる。 ハッピーエンドかと聞かれると答えにくいような気もするけれど、私にはこれが最高のハッピーエンドであるように思えました。 大切なことをたくさん教えてくれる物語、本当に深いです。シリアスで切ないけれど、独特の空気感にハマりました。 ぜひたくさんの人に読んで、この物語に触れて感じて、そして考えてもらいたい物語です。
この物語をとても現実味のあるものに感じたのは、ある意味小さな社会の縮図を表したかのようなスクールカーストの存在だと思う。
クラスの頂点に立つ人、感情を自ら捨てて傍観に徹する人、あえて目立ないように下の方で生きる人。
交わるはずのなかった四人の関係が、ロボットという異質な存在が加わることによって変わっていく-。
感情がなければ傷つくことも、傷つけることもない。
だけど......。
心があるから、誰かを大切に思うことができる、唯一になれる。
ハッピーエンドかと聞かれると答えにくいような気もするけれど、私にはこれが最高のハッピーエンドであるように思えました。
大切なことをたくさん教えてくれる物語、本当に深いです。シリアスで切ないけれど、独特の空気感にハマりました。
ぜひたくさんの人に読んで、この物語に触れて感じて、そして考えてもらいたい物語です。
この作品の感想ノート
Dear)氷月あや様
感想並びに素敵なレビューありがとうございます。以前別作品で頂いた時にも思ったのですが、氷月様のレビューは作品を何割増しも素敵な作品に思わせる力のあるレビューだと思います!嬉しいです(><)
今作品は設定が全体的にシリアスで重たく、読者様が疲れてしまうようなものだったので、そのぶん、日常会話は柔らかなタッチで書いて参りました。
『感情』を扱う作品なので、読んで下さる皆様を全ての感情で揺さぶる…拙い文章能力ですが、その目標が達成出来ていたなら嬉しく思います。
悲しみも、喜びも、そしてそこから生じる胸の痛みや、感想で頂いた通り時に独りよがりな行動も、ひとつひとつ受け止めて頂けたんだなと感想を読んで思いました。
こちらこそ、最後までお付き合い頂き、こうして思ったことを感想やレビュー下さりありがとうございましたm(__)m
いとおしい気持ちになったという言葉が嬉しくて、何度も感想レビュー読み返させて頂きました…!
前からずっと気になっていた『R・U・I』、読ませていただきました。
エミリたちが背負う悲しい運命が次第に明かされるたびに、胸が痛くてたまりませんでした。
遠回りをしたり独りよがりになったりしながら前へ進んでいく彼らの姿、とてもいとおしかったです。
非常にシリアスな中でも、彼らの明るいやり取りには救われた気持ちになりました。
うまく言葉にできず、感想が舌足らずになっています。
すみません。
素晴らしい作品をありがとうございます。
Dear)かな様
かなさん!わーー(><)言葉にならない喜び
読みに来てくださってありがとうございます(><)!う、うう…感激
何だか身に余るお言葉の数々に嬉しくてスクショしまくりました(´;ω;`)すごく1頁に時間をかけながら書いた作品だったので本当に嬉しいのと本当に勿体ないお言葉…
作品自体のプロットはひと作品あたり数ヶ月かけてじっくり作ってるんです。それに気付いて頂けて幸せです!
全てが重たくならないように、ルイの登場シーンは軽く軽く書きましたが、この軽さが後の物語の伏線だったりしました。その仕掛けにもちゃんと気付いて頂けて良かったし、感想読んで嬉しくてドキドキしています。
ありえないSF設定だけれど、いかにリアルな青春を、思春期の未熟さからの成長を詰めていくか、筆者の私自身悩みながら、足りない自分の技量と共に戦いながら描きました。ひとつひとつ拾ってもらえて、読後そう感じて頂けて、書いてよかったなと心から思いました。
ラストも初めからブレず、構想通りに行きましたが受け入れてもらえて良かったです(^^)
燭と里佳子は私も救われる2人だったので、かなさんにも気に入ってもらえて嬉しいです!
丁寧な感想、深い読み込みをしてもらえたことを本当に本当に嬉しく思います。
読んで下さり、感想を下さりありがとうございました。
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