もう君がいない
「ちゃんと説明してよ!」
「あの、、昨日のことは、本当に私が軽率だった。私が亜衣ちゃんの立場でも、すごく嫌な気持ちになると思う。ごめん。」
私が謝ると、ため息をついた亜衣ちゃん。
「それで?最近二人で帰ってるのは何なの?」
「それは、、」
「なに?やっぱり私への嫌がらせ?」
「だから本当にそんなんじゃないって!そんなこと、考えもしない!」
私を見る亜衣ちゃんの目が、本当に痛いくらい突き刺さってくる。
もしいま、蓮に帰ろうって誘われるから、なんて言ったら、、
そう思った私は、、
「たまたまだよ。家も隣だし、クラスも一緒だからホームルームが終わるのも一緒。そしたら自然と帰りが一緒になっちゃって。」
嘘をついた。
「幼なじみだし、わざわざ避けて別々に帰るのも何か変かな?って。だから全然意識してなかった。でも、それで亜衣ちゃんを傷つけてたんなら、本当にごめんなさい。」
嘘をついて、謝った。
真っ直ぐにぶつかってくる亜衣ちゃんから、嘘をついて逃げた。