もう君がいない


そして、蓮の足音が近づいてきて、、

パッとカーテンが開けられるのと同時に、私はとっさに目をつぶった。

ベッドの横のイスに座った蓮。


ああ、私なんで寝たフリなんて、、

そう思って、目を開けようとした瞬間、、


えっ、、?

、、蓮、、?


蓮の温かい手が、私の頭をそっとなでた。


温かくて、、ホッとする、、

落ち着く、この感じ。


「ごめんな。」

頭を撫でながら、そっとつぶやいた蓮。


どういうこと?

ごめんって、、何?


ずっと私の頭を撫でていた蓮の手が、私の前髪をそっとかきあげた。

そして、、


えっ、、何、、これ、、

私のおでこに、柔らかくて温かい何かが触れた。


うそ、、もしかして、、

蓮が、私のおでこにキスした、、?


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