もう君がいない
Chapter.3 〜 交差する針 〜

決心



「本当にもう平気?」

「全然平気!ありがと。」

「ならいいけど、あんま無理すんなよ?」

「うん。」


今日の体育のときに貧血で倒れたこと、心配してくれる光貴。

今日はたまたま光貴の部活が休みで、久しぶりに光貴と一緒に帰ることになった。



私は、決心をしてた。

光貴に別れを告げようと。


今日のことがあって、やっぱり蓮が好きだと改めて思った。

これ以上、自分の気持ちに嘘をついて、光貴や周りをだましたまま、ズルズル付き合うのはやっぱりダメ。


今日こそは、光貴にはっきり言おう。


私は、どう話を切り出そうか、何度も何度も考えてた。

光貴が隣で話してるけど、頭の中はそのことでいっぱいで、あまりよく聞けてない。


あんなに大好きだった光貴を、

私にいつも優しくしてくれた光貴を、

私にたくさんの幸せをくれた光貴を、

私なんかのことを好きだと言ってくれる光貴を、

私が、いまから傷つける。


< 167 / 448 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop