もう君がいない


それは、どっちの恋なのかな、、


好きだけど、終わらせなければならない、蓮への恋?

必死に取りつくろってるだけの、嘘で固めた、光貴への恋?


どっちの、、終わり、、?


ううん、、

どっちも、終わってるのかも、、

もう、どっちの恋も、本当は終わってるのかもしれないね、、


「はい!出来ましたよ〜」

「あ、はい。ありがとうございます。」

「いいえ、こちらこそ。またお待ちしてます。」


お花屋さんを出て、蓮の家に向けて足を進める。

空を見上げれば、綺麗な夕日に染まった、オレンジ色の空。


すごく綺麗だけど、、

なんだか今日は、少し切ない気がした。


”恋の終わり”


その花言葉が、頭の中をグルグルと回っていた。


考え込んで少し疲れた頭を、秋の少し冷たくなった風が、スーッと冷やしてくれる気がした。


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