相棒の世界
「ガイドン、道案内を頼んだぞ」
「わかりやした!ジョンさん!!」
ガイドンはガサガサと雑に地図をしまうと、リュックを背負い直した。
「俺に任せて下さい!」
「頼んだぞ」
ーーーその後、ガイドンとニカと共に俺は北の森へと続く道を歩き続け、そしてとうとう入り口にたどり着いた。
「兎…大丈夫だからな」
「分かっている」
俺は隣にいるニカの手を握った。
なぜかこうしていると安心感に満たされるのだ。
まるで、鷹目が隣にいるようでーーー。
「行くぞ、ニカ、ガイドン」
「おう」
「わかりやした、ジョンさん!」
俺たちは暗い森の中へと足を踏み入れた。
危険とわずかな希望で満ち溢れたーーー
深い、深い、
森の中へーーー。
ーーー俺はこの時予想だにもしていなかった。
まだ知ることのない『真実』が、
この森で明らかになるなんてーーー。