相棒の世界




「ガイドン、道案内を頼んだぞ」



「わかりやした!ジョンさん!!」




ガイドンはガサガサと雑に地図をしまうと、リュックを背負い直した。




「俺に任せて下さい!」



「頼んだぞ」










ーーーその後、ガイドンとニカと共に俺は北の森へと続く道を歩き続け、そしてとうとう入り口にたどり着いた。




「兎…大丈夫だからな」



「分かっている」



俺は隣にいるニカの手を握った。



なぜかこうしていると安心感に満たされるのだ。



まるで、鷹目が隣にいるようでーーー。





「行くぞ、ニカ、ガイドン」



「おう」



「わかりやした、ジョンさん!」





俺たちは暗い森の中へと足を踏み入れた。





危険とわずかな希望で満ち溢れたーーー




深い、深い、




森の中へーーー。




















ーーー俺はこの時予想だにもしていなかった。



まだ知ることのない『真実』が、



この森で明らかになるなんてーーー。






< 157 / 506 >

この作品をシェア

pagetop