相棒の世界




「ーーートントン!」




ガイドンが扉を勢いよくノックすると、ゆっくりと扉は開けられた。






「ーーーガイドンじゃあないか!」




すると途端にハスキーな女性の声が聞こえてきた。





「お久しぶりです!ハカゼさん!」




ハカゼという占い師はドシドシとガイドンの肩を叩くと、嬉しそうに喋り出した。




「いやあ本当に久しぶりだ!!
うーん、少し老けたかい?」



「そうっすかっ!?」




打ち解け具合からうかがって、どうやら2人は本当の知り合いらしかった。



少しばかり安心した…







「ーーーんで、どうしてお前さんがここにいるんだい?」



「それがですねーーー」




ガイドンはここに来た訳やここまでの出来事を丁寧に説明していった。



俺たちの本当の目的を知らないガイドンは、家がなくなった俺たちを住まわしてほしいことだけをひたすら繰り返しているーーー。






< 218 / 506 >

この作品をシェア

pagetop