相棒の世界
「っ…!」
俺は衝撃を受けた。
その瞳がーーー
どこまでも続く真っ暗な闇そのものに見えたからだ。
こいつは…
闇しか見えていないんじゃないか?
「ほら、見せたぞ。次の質問はなんだ?」
黒犬が急かすようにして言うと、俺はまた一息ついて二つ目の質問を言った。
「二つ目。お前はあとどれくらい生きたいと思っている」
「うーん、そうだな…」
黒犬はしばらく考えると、ニヤリと笑って俺を見た。
「お前への恨みを晴らすまでだな。それが終わればいつ死んだって構わないさ」
「っ…」
ゴクリと唾を飲み込む。
こいつはそんなに俺のことを恨んでやがるのか…
本当に可哀想なやつだ。
「ーーーじゃあ最後、3つ目だ」
俺は両手の剣を鞘に仕舞うと、後ろに隠してあったあるものを手に取った。
それをーーー
バッ
黒犬に堂々と見せる。
「…なっ!!!」
黒犬は俺が質問する前に目を大きく見開き、後ろに一歩足を引いた。
「3つ目の質問ーーー」