相棒の世界





「ーーー母さん!!」



気づけば叫んでいた。



そして暗闇の中、ひたすら母さんの手を離さずにいた。




「アルバート!!
ーーーお願い!お願いだからこの子も一緒に連れて行って!!!」




母さんの声はすでに酷く枯れていた。



母さんの声じゃないんじゃないかと思った。





「暴れるな!その手を離すんだ!」



「いやよおおお!!!」






ーーーバシッ!!



ふと、俺は顔を強く殴られた。



「うっ!」



頬から口にかけての感覚がなくなった。



でもーーー


母さんの手だけ離さなかった。








「ごめん…なさい…」




母さんの手を掴みながら、俺は呟いた。



胸の中にある言葉しか、今は出すことができなかった。



必死だったーーー。





「ごめんなさい…母さん…!」






憎んでいてごめんなさい…



母さんを許さなくてごめんなさい…



ごめんなさい、ごめんなさい…




いくらでも謝るよ…



いつまでも謝るよ……!!




だから…神様ーーー






「ーーーごめんなさい!!!
母さぁぁぁぁん!!!」







母さんをーーー連れて行かないで。







母さんの愛に本当は感謝していたこと、そして母さんを愛していたことに気づけなかった自分をーーー





どうか許して下さい……!!!




神様……






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