俺様社長に振り回されるのも悪くない


「夏希?どうした?」


私の足音に気がついたのか
社長もトイレに入ってきた


「吐いた?大丈夫か?」
「もしかして、できたのか!?」


できたのか?
……それはない


『違う、違う。ちょっと食べ合わせ悪かっただけだよ』


「本当か?病院……あ、休みか。検査薬使って調べた方がいいんじゃねぇ?」


『ううん、大丈夫』


いつもなら引き下がるはずなのに
今日に限ってしつこい


「大丈夫じゃねぇだろ」


『大丈夫だって』


「ちゃんと調べてもらわないと困る」


いつも以上に真剣な目をしてる
真剣を通り越して怖い


困る……
その言葉だけがループした


『……困るって何よっ……大丈夫だって言ってるじゃない!放っておいてっ!』
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