俺様社長に振り回されるのも悪くない
「久里さん、単刀直入に言います。明日から秘書課へ異動してもらいます」
名取さんは顔色ひとつ変えず
にこやかに話し始めた
『はい?』
「今日中にデザインを提出というお話でしたので、広告課でのお仕事はこれで最後になります。明日からは私がいる秘書課へ出勤してください」
『は?……いや、何を急に……』
私が秘書課?
名取さん、頭おかしくなったのかな?
「これは辞令です」
名取さんが私に渡してきた紙
私は手に取り、紙を確認した
【辞令】
広報部広告課 久里夏希
本日付で秘書部秘書課へ
異動とする
……まじかよ
私は名取さんの顔を見ると
相変わらずにこやかに笑っている