Dear U
使えなくて
ごめんなさい。

私がポロッと言った言葉に
青井サンは
そんなことはないと励ましてくれた。


でも
やっぱり
イライラさせちゃって
たまに
違う人から
私の悪口を聞いた。


直接言ってよって思ったけど
そんなこと言えなかった。

私は
毎日を
必死に過ごした。

出来ないなりに
一生懸命に。

泣かないように
いつも笑っていた。


そんな頃から
海堂サンが
私をからかい出した。


私を名前で呼ぶ。
「あさみ」
「はい」

海堂サンの同僚も私の名を呼ぶ。

「あさみ」
「はい」

めんどくさい。
私はキャバ嬢じゃない。

ムカついたが
笑ってごまかした。

何なんだ??
でも
嫌でもない…
何なんだ??


だけど
全く知らないセンパイから
アホと言われた。

海堂サンは
フォローしてくれたけど
私は悔しかった。


だって
アホって言ったのは
センパイ二人が私のことをそう話しているからってことだから…


悔しくて
涙が止らなかった。

二人が
大嫌いになった。
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