院内恋愛(旧:恋の階段*タイトル変更しました)
#1
「先生は、セックスしたら眠くなるタイプですか?」

会話が途切れた車内での唐突な問いかけ。自分の声が、こんな質問をしてるのに普段通りすぎるなと、どこか他人事のように思っていた。

睡眠不足で、でも眠れなくてという悪循環で、思考能力も表現能力も何もかもが落ちているようだった。

「まぁ眠くなることが多いかな。」
天気の話でもするような、のほほんとした返事が右隣から聞こえた。
「真美ちゃんは?」
さらに、質問も返された。

「うーん、よく覚えてないんです。寝てたような気もするし…」
そう、学生の頃の相手とは、お金はなかったけれど、一緒にいる時間と若さがあって…。就職してからは、勤務が不規則たがら、それが気になって、あまり…。

「俺は、誘われてるの?」

「うーん、どうなんでしょう…。」

「ふふっ。」
こらえきれないというような、笑い声がきこえた。

「じゃあ、とりあえずうちに来る?」

「うーん、はい?」

「疑問系だけど、とりあえず行ってみる?」

「はい。」


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