*完結* 星野と高瀬のばあい
肩は肉が薄いし、骨も張っている。
枕としては失格だと思うのだけど、高瀬はかまわず寝ている。
寝不足なんだと分かる。
———なんで? なにをしているの?
耳もとで不規則な寝息が聞こえる。長いまつ毛がわずかに揺れている。
彼の目の下に、刷毛ではいたようなくまがうっすらと浮いている。
しげしげと見つめるあごのあたりには、ぷつぷつと点のようなひげが皮膚を突きやぶっている。
高瀬は自分と違う方向に成長を進めているのだと、その黒い点々は告げている。
はす向かいに座っている、やたらと足を広げた中年のサラリーマンが、こちらに不快そうな一瞥をよこした。
枕としては失格だと思うのだけど、高瀬はかまわず寝ている。
寝不足なんだと分かる。
———なんで? なにをしているの?
耳もとで不規則な寝息が聞こえる。長いまつ毛がわずかに揺れている。
彼の目の下に、刷毛ではいたようなくまがうっすらと浮いている。
しげしげと見つめるあごのあたりには、ぷつぷつと点のようなひげが皮膚を突きやぶっている。
高瀬は自分と違う方向に成長を進めているのだと、その黒い点々は告げている。
はす向かいに座っている、やたらと足を広げた中年のサラリーマンが、こちらに不快そうな一瞥をよこした。