私のたった1人の騎士〜ハーフ吸血鬼と血の契約〜【更新停滞中】
「カラスが教えてくれたんだっ」


「え?カラス?」


「俺の友達。…そのカラスが人を襲う吸血鬼がいると教えてくれたんだ」


友達がカラス…って言うのにもビックリだけど…。


人を襲う吸血鬼?


じゃあ、もしかして朝の女の子の遺体が見つかった事件って…。


「星月、夢に吸血鬼が出たんだよな?」


「うん、そうだよ。顔は見えなくて、でも紅く光る目だけは覚えてる」


今でも覚えてる…。


あの獲物を見つけたような目。


「…それは危ねぇかも」


「え?危ないの?」


「ああ、夢に出てくるって事は干渉が出来るって事」


「干渉…」


「干渉は力の強い吸血鬼しか出来ねぇ。…星月はきっと目をつけられた。また襲われる可能性がある」


また…襲われる?


あの夜みたいなことがまた起こるのっ?


「なんで私なのっ?どうしてっ…」


「わからない。何か理由があるのかもな」


「理由?」


私を襲う理由…。


それさえわかったら何とかするのに!!


「とりあえず、当分はここに住め」


「はいっ?!」


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