魔法使いの一日

七.才能開花?

「―――――………ラ!……ソラ!!」

「っ…ぁ……アル…?」


気がつくと、俺はアルに体を揺すられていた。


「何でアルがここに……って!」


とりあえず体を起こそうとすると、頭が異様に痛んだ。


「無理するな。俺が来た時、お前頭にたんこぶ携えて倒れてたんだぞ。何があったんだ? って、聞かなくても何となく分かるけど…」

「何って……そうだ! 亜梨珠は!?」


今までボーッとしていた為思い出せなかった記憶が、アルの言葉で今までの事が頭の中に流れ込んできた。俺の問いに、アルは首を横に振る。


「俺が此処に来た時は、もういなかったよ。それより、感じない? ソラ」

「何を……、っ!」


アルの言っている事はすぐに分かった。これは、魔力…しかも結界の類のものだ。それに加えて、この場に亜梨珠の姿はない。俺の中で、嫌な予感が構築されていく。


「まさか、さっそく亜梨珠が標的にされるとは思わなかったけど……急いだほうがよさそうだね」

「っあのバカ!!!」


俺達は結界の気配を頼りに、その場所に居るであろう亜梨珠の元へと急いだ。







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