甘いペットは男と化す
寝起きだとか
朝だとか
そんな一般的な言い訳なんて、あたしたちには必要なくて……
「たったの……5日なのに……」
「それでも無理。
会えない日なんて作らないで」
「忙しいのはケイでしょ」
「……じゃあ、責任とらないとね」
「っ……」
キスの合間を縫って、漏らす会話。
答えを失ったケイは、ごまかすように深いキスへと変えていく。
一緒に住むことを知ってしまったあたしたちは
ペットとご主人様のように、一日たりとも離れてはいけなくて……
「いっ……噛んだでしょっ……」
「甘噛みだよ」
「もうっ……」
それが出来ない分、ケイはあたしの体へマーキングをしていった。
キスマークよりも痛い甘噛みの痕。
まるでそれは、独占欲を表しているようで……
「歯型までついちゃったんですけど……」
「綺麗な肌なのに……。ごめんね」
と、悪びれもなく謝った。