love you only
差し出された手に嬉しくて、自分の手を差し出すが、開く口は、



「待ってってゆったのに、アランが待ってくれないからっ」


可愛いげのない言葉を放つ。


グッと、強い力に、私の身体は簡単にアランへ引き寄せられるように、立ち上がった。



私の様子をみて、アランは、



「こっちは仕事してんだろーが。っーか、怪我してねぇよな?」


ドクン・・・


まただ・・・


私がアランの守るべき対象『プリンセス』だから、心配してくれるのは、わかってる。



だけど、やっぱりアランが好き。
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