婚約者はホスト!?②~愛が試される時~

私は、ランチを急いで終わらせて、松井くんの姿を探した。

「あっ 松井くん!」

ちょうど松井くんが室長室から出てきたところだった。

「あっ なつ…。」

「ねえ 松井くん 大阪に移動って本当…?」

「あっ バカ 声が大きい! まだ 辞令も出てないんだから…。ちょっとこいよ。」

そう言って、松井くんは私を会議室へと連れて行った。

「なつ… 実は俺さ 大阪のミラージュホテルの企画室に移動が決まった。この間の企画書さ イベント向きじゃなかったけど、評価されたみたいでさ 向こうの企画室に空きがでてどうかって言われたんだよ。やりたかった仕事だから、返事してきた。」

「そう それで 向こうにはいつ行くの?」

「ああ 来週からは向こうだな…。」

「そっかあ…。」

突然の松井くんとの別れに、寂しさがこみ上げる…。

「そんなに 寂しい…?」

「えっ…? そりゃ 寂しいよ…。」

「じゃあ ついてくるか…?」

松井くんが、真剣な表情で言った

このまま、松井くんの胸に飛び込んでしまえば、今の辛さから逃れられるかもしれない。
でも 私は松井くんにきっと圭司を求めてしまうだろう…。
そんなこと、出来るわけがない…。

「ごめんね やっぱり 私は圭司のことが今でも忘れなれないから…。」


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