勘違いな恋
もうこの家を出てしまおうかと何度おもったことか。逃げようとする度、幸に見つかってしまう。その度に暴行される。ここ最近はずっと暴行されていなかったからそろそろかとは思っていた。
今日だってきっと蓮のお母さんから電話があったのだろう。今日学校であったことをありのまま蓮は母親に話したのだ。そしてそれを聞いた母親が私に暴行する。
これを見込んで蓮は学校であんなことを言ったのだ。今日だけじゃないからもうこうなるのはわかっていた。
そもそも今の蓮と私の関係が悪くなったのも...。
あの時は小学校1年生のとき。私が蓮の大切な玩具を壊してしまってたくさん謝って蓮も許してくれた。でも許してくれたのはその場だけで家に帰ると母親にチクっていた。
この後は今日と全く同じ。 
でも我慢はできた。大好きなお父さんがいたから。
 
でもお父さんはこの世にはいない。私を裏切って交通事故で死んでしまった。
 
「死んでも愛里を護るからな。」
と、言っていたのに今の状況と反比例しすぎている。やっぱり生きといてもらわないと私はお父さんに護ってもらえないじゃない。
< 8 / 8 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop