誘惑したい上司の条件〜真島果穂になりたくて〜



…そんな風に私が思いつめてるのにも関わらず新井課長は…。



「体が怠くて自分じゃ食べれないから食べさせて下さい…」


「…じゃあ、食べるなよ」

思わず心の声が口から洩れる。


体調が悪い事を良い事にこの男っ…


「お願い…食べさせて?」

しおらしい眼差しで見つめてくる。


「…仕方ないですね。」

そう言って、あっつ熱のおかゆを口の端にジュッと当ててやると、「熱っっ⁈熱っ‼」とうずくまる新井課長。


「すみません。手元が狂いました…」

「絶対にわざとでしたよねっ⁈」

半泣きで、体調が悪いのにも関わらず元気な反応。


わざと?

そりゃそうだ。

「はい。あーん(ハート)」なんて…彼氏である真島課長にすらしたことがないんだ。


「はい。あーん(ハート)」なんて究極のいちゃつきを、なぜただの仮の上司にせねばならない?


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