誘惑したい上司の条件〜真島果穂になりたくて〜



「果穂、何かあったのか?」

「それっ‼男が余計な詮索をしないのっ‼」

さっきまで上機嫌だった真奈美の表情が一転して鬼の様になる。



嘘に付き合わされる俺には知る権利があると思うのだが…


この間、真奈美にコブラクラッチをかけられて以来…


あまり強気にでれない。


あれはマジで…


死ぬかと思った。


「でも、果穂が休暇をとりたがるなんて入社してから初めてだな」


苦笑いをした俺に、真奈美はきょとんとした顔をして見せた。

「そう?

女は恋をすると弱くなるのよ」


果穂が恋で弱くなる…か。



想像しただけで不気味だけど…


真奈美の発言で、果穂のずる休みに真島課長が関わっていることは理解した…


明日は楽しい一日になるに違いない




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