穏やかと癒し・・・ときどき、あい・・・
「私ね、高校の時から付き合ってた人がいて、何度か別れてまた付き合ってを繰り返した人。私は短大、彼は専門を卒業して、順調に過ごして就職してから暫くして一緒に住み始めた。いわゆる同棲ね」
梅酒に手が伸びる。
「かなり順調だった。でも結婚をまだ考えることが出来なくて、なんか彼と一緒にいるこれからの目標を見つけることが出来ずにいた。その頃、私は転職するのに仕事探してて、正社員で探すことが出来ず派遣でとりあえず暫くいようなんて思って入った会社に加奈子曰く”あいつ”がいたの。その彼は2つ年上の先輩で派遣社員の私に仕事を教えてくれた人。元々、経理の仕事してたし基本はわかってるから教え方も上手で早い段階で一人でも仕事をこなせるようになって、管理部に所属していた人たちは年齢も近かったからよく飲みに行ったの。私が同棲していることはその時話したかどうかは忘れちゃったけど、何回か飲み会をして、少し彼のことを相談しようなんて思って、二人で飲みに行った。きっと私は先輩といるのが楽しくて、楽しい顔してたと思う。先輩が終電逃して、電話がかかって来たときに、「じゃオールしましょう」なんて言っちゃった」
梅酒にもう一度手が伸びる。
うつむき加減で話していた私は顔をふと上げた。
「引くでしょう?」
そう、孝徳に笑えてないけど、笑顔を向けた。
孝徳は首を横に振った。
「ちょっとお手洗い行ってくるね」
私はバッグを持ってお手洗いに向かう。
はぁーこういう話を人に話すのって思ったより堪える。
お手洗いから戻ると孝徳が立ち上がっていた。
「出よう。こんなところで話させることじゃなかった。ごめん」
そういうと出口に向かって歩き出す。
店員さん達が「ありがとうございます」と、それぞれの場所で声を上げる。
席を立っている間にお会計済ませたようだ。
「ご馳走様でした」と、店員さんに声を掛けて、孝徳の後を追った。
お店を出ると孝徳が振り向き、
「咲希、ごめん。俺が軽く話聞きたいなんて言ったから、そんな辛そうな顔させるつもりなんてないから、もうしなくていいよ。ホントごめん」
孝徳は私に頭を下げた。
それを見て私は・・・
それを見て・・・私は・・・
堪えていた涙が流れた。
話をするのが辛いのは自分のしたことを許せないから・・・
彼に対しても先輩に対しても・・・
「ごめん。泣かないで・・・」
孝徳はそっと私の肩を抱いた。
それでまた涙が溢れる。
梅酒に手が伸びる。
「かなり順調だった。でも結婚をまだ考えることが出来なくて、なんか彼と一緒にいるこれからの目標を見つけることが出来ずにいた。その頃、私は転職するのに仕事探してて、正社員で探すことが出来ず派遣でとりあえず暫くいようなんて思って入った会社に加奈子曰く”あいつ”がいたの。その彼は2つ年上の先輩で派遣社員の私に仕事を教えてくれた人。元々、経理の仕事してたし基本はわかってるから教え方も上手で早い段階で一人でも仕事をこなせるようになって、管理部に所属していた人たちは年齢も近かったからよく飲みに行ったの。私が同棲していることはその時話したかどうかは忘れちゃったけど、何回か飲み会をして、少し彼のことを相談しようなんて思って、二人で飲みに行った。きっと私は先輩といるのが楽しくて、楽しい顔してたと思う。先輩が終電逃して、電話がかかって来たときに、「じゃオールしましょう」なんて言っちゃった」
梅酒にもう一度手が伸びる。
うつむき加減で話していた私は顔をふと上げた。
「引くでしょう?」
そう、孝徳に笑えてないけど、笑顔を向けた。
孝徳は首を横に振った。
「ちょっとお手洗い行ってくるね」
私はバッグを持ってお手洗いに向かう。
はぁーこういう話を人に話すのって思ったより堪える。
お手洗いから戻ると孝徳が立ち上がっていた。
「出よう。こんなところで話させることじゃなかった。ごめん」
そういうと出口に向かって歩き出す。
店員さん達が「ありがとうございます」と、それぞれの場所で声を上げる。
席を立っている間にお会計済ませたようだ。
「ご馳走様でした」と、店員さんに声を掛けて、孝徳の後を追った。
お店を出ると孝徳が振り向き、
「咲希、ごめん。俺が軽く話聞きたいなんて言ったから、そんな辛そうな顔させるつもりなんてないから、もうしなくていいよ。ホントごめん」
孝徳は私に頭を下げた。
それを見て私は・・・
それを見て・・・私は・・・
堪えていた涙が流れた。
話をするのが辛いのは自分のしたことを許せないから・・・
彼に対しても先輩に対しても・・・
「ごめん。泣かないで・・・」
孝徳はそっと私の肩を抱いた。
それでまた涙が溢れる。