穏やかと癒し・・・ときどき、あい・・・
来客用のコーヒーを出した後、ちょうど孝徳が休憩室に入ってきた。

「あっ孝徳。さっき、安井専務に食事に誘われた」

休憩室には誰もいない。

社内で孝徳と呼ぶことはほとんどないけど、話がプライベートだからそう言った。

「はぁ~?」

驚いた顔で孝徳は私も見てる。

「孝徳も一緒にって」

「なんだよ。それを先に言えよ」

えへへ、わざと言ってみたのに・・・

「こうだいさんなんか言ってた?」

こうだいさん?

「専務って安井幸大さんだよね?」

「ああ~こうだいってあだ名みたいなもので」

そうなんだ。

「フルネーム言われたからびっくりしてたら、孝徳に聞いたって言ってた」

「それだけ?」

「それだけ。後は食事のお誘い」

「それならいい」

なんかあるのかな?

「こうだいさんとの食事行く?」

「レストランとか高級なところじゃないないなら、それに孝徳が行くなら」

「二人になんかさせない・・・まっこうだいさんは大丈夫だけど・・・それにあの人、居酒屋とか好きだよ。高級なところなんてプライベートでは行かないから」

「それなら安心」

「いや、でもなんかまずい展開」

「なにが?」

「なんでもないけど・・・」

孝徳はぶつぶつとなんか言ってるけど、長く離席してるので、戻ることにした。

「先に戻るね」

「あっ咲希、今週末はどこかドライブしよう。最近遠出してないし」

「了解!じゃまた決めようね」

そういうと休憩室を出てフロアに戻った。

その後、ドライブはまた今度になり、専務との食事会が金曜日に設定された。

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