穏やかと癒し・・・ときどき、あい・・・
飲み会は2時間くらいで終わり、笠原さんと私以外は二次会へと夜の街に消えて行った。

笠原さんとカフェに立ち寄り、相当長い時間昔話に花を咲かせていた。

気付いた時にはお互いの終電が終わっていた。

しまった。と、思った時にはもう既に遅く、笠原さんとタクシーで帰ることにし、笠原さんが通り道だからと二人でタクシーに乗り込む。

タクシー代を払おうと思ったら『今度奢って』と、受け取ってくれなかった。

私のマンションに到着して、タクシーのドアが開いて私が降りようとした時、笠原さんが何か言った。

が、何を言ったのかわからず、聞き返す為に立ったままタクシーの中に顔だけ戻す。

「彼氏、大切にしろよ」
と、言われた。

彼氏じゃないけど、肯定する。

「うん。ありがとう。お疲れ様でした。おやすみなさい」

そう言ってタクシーから離れた。

軽く手をお互い上げて、タクシーは走っていった。

走っていったタクシーを見送り、マンションに入ろうとした時。

「今の誰?」

今日はしないはずの声がした。
< 63 / 181 >

この作品をシェア

pagetop