穏やかと癒し・・・ときどき、あい・・・
問題を解いて時計を見ると、12時を過ぎていた。

過ぎてる。

あれっ?

帰って来てない。

『3時間』って言ってた。

スマホを見る為にバッグを取りに行く。

何の連絡もない。

あれっ?

孝徳は時間に正確。

間に合わない時は必ず連絡してくれる。

おかしい・・・


そんな気持ちを抱え、勉強の続きをすることも出来ず、問題集を閉じた。

そして・・・

どれだけ見ても時計が進まない。

どれだけ待っても帰ってこない。

孝徳・・・

どうして?

どこにいるの?

どうして?

私が気づいてない振りなんてしたから?

孝徳はそれで意地悪してるの?

そんな意地悪しないで、帰って来て・・・

ねぇ・・・

どこにいるの?

そんなことを考えて、よくわからなくなった私は・・・


一人でワインを開けた。

一人でワインを飲んだことはない。

ワイングラスを用意して、こんな飲み方はダメだ。

って思っているのに飲まずにはいられない。

絶対ダメだ。

でもベッドに入って眠ることもまた勉強することもテレビを見ることも出来ない。

孝徳がどこにいるのかわからない。

それだけで自分がこんなにも不安になるなんて・・・

私は加奈子が言っていたように孝徳に守られていた。

今までいつもそばにいてくれた。

私が不安にならないようにそばにいてくれた。

自分の気持ちに気づいて、伝えようとしたのに、そばにいない。

そんなのってない・・・




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