すぅぃーとしろっぷ・えあらいん
しばらくドアを叩く鈍い音が響き続けた。

「うぅ...ドア破れない...?」


「大丈夫っつったろ。俺を信じろ」


---ガンッッッッッ



一際大きな音がしてあたりが静まり返った。


「もう行ったみたいだな。疲れたんだろ」


「こ...こわかった......」


怖さのあまり、腰が抜ける。


「今日あったばっかなのに家なんか教えるからだ」


「うぅ...」


「もう大丈夫だから安心しな。今日のうちに捕まえとくから」


「ちょ、まって...最初のは誰なの??」


「は?あいつの自作自演に決まってんだろ...」


「え?!なんで斗真くんは...」


「後ろでもつけたんじゃねーの、元ストーカーなんだから」


「ええええええええ...」


「もう終わりだ、お疲れ」


勝廣くんが頭にぽんと手を置く。


---ドクン。


今の音を私は聞いてしまっても良かったのでしょうか。


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